受験振り返り

息子の高校受験でふと最近思い出したのですが。
息子の志望していた学校の試験当日のこと、最後の試験ということで
私も途中までついて行きました。お腹が痛いといって最寄駅でトイレに
行ったり、いつもの息子とは違っていました。 また背負っていたリュックには
これ以上入らないというほどぎっしりと重いテキストやノートが詰まっていました。
家を出る前にそんなに持っていかなくてもと言ったのですが、誰に何と言われてもいい、
ガリ勉と思われてもいいと言ってました。
特別なことはせずいつも通りにね、と言って送り出したのですが相当緊張している
様子でした。この学校は県内の男子が憧れ目指す学校、息子にはとてもお呼びでは
ない学校でしたが、ここが受験できるレベルに引き上げることを目標に頑張ってました。
実際、偏差値は足りずうまく潜り込めたらいいなと思う程度に私は思っていました。
試験が終わったころ息子から電話があり数学が難しすぎて落ちたと落胆した声。
よく頑張った、早く帰っておいでと言って電話を切りました。 
家に帰ってから泣きながら出来なかったことを悔やんでいて慰めるのが大変でした。
あの子のあんな豹変した姿を見たのは始めてであの子なりに必死になっていたんだなと。
落ちたことよりその姿を思い出し辛かったなと振り返ります。
次の日は今通っている学校から合格を頂きました。合格したこともそうですが
あの子の喜んでいる顔を見るのがうれしくて、よく頑張ったね、おめでとうと言ったのを
思い出します。
人生いいこと悪いことありますが決して悪いことだけではないと教えてくれた一場面でした。
これを伝えたくて拙い文章ではありますが綴ってみました。
最後までやり切ることの大切さを息子から教わり親として誇らしく思いました。